前回「Login with Amazon(LWA)とは SP-APIとLWAの関係について解説」の記事の中で、Amazonから商品情報を取得するのにSP-APIというのが使えそうだと調査を行いました。
SP-APIを利用するにはAazon開発者申請が必要とのことで、さっそくAmazon開発者の申請を行いました。
MWSの開発者申請は失敗すると二度と再申請できなるなると聞いていたので戦々恐々としつつ申請したのですが、すんなり承認されました。
今回はそんなAmazon開発者申請を行ったときの申請内容について解説していきます。
Amazon開発者IDとは
最初にAmazon開発者IDとは何ぞやということから説明していきます。
Amazonはセラー向けのツールを作成するためのAPIである、MWSやSP-APIを提供しています。
APIとはApplication Programing Interfaceの略で、便利な機能を呼び出すための仕組みだと思ってください。
SP-APIを利用するには、Amazonの開発者IDが必要となります。
開発者IDを取得するためには、Amazonの大口セラーであることが必要です。
Amazonのセラーアカウント種別には大口と小口があり、それぞれ料金や使える機能に差があります。
アカウント種別 | 料金 | 機能 |
小口 | 月額無料 100円/販売(約定料) |
FBAサービスが利用できない 新規カタログが作成できない 開発者登録ができない |
大口 | 4,900円/月 | すべての機能が利用可能 |
大口セラーなら無条件で開発者の申請が可能です。
開発者申請の方法
開発者申請はAmazonセラーセントラルより行います。
セラーセントラルのトップメニューから「アプリとサービス>アプリの開発」をします。
デベロッパーセントラルというページに遷移します。
「開発者プロフィールを登録する」というリンクがあるので、クリックしてくします。(スクリーンショット取り忘れました)
すると、開発者プロフィールの入力画面に遷移します。
入力項目を順に説明していきます。
連絡先情報
組織名
申請者の所属組織名を入力します。
私の場合はショップ名を入力しました。
ウェブサイト
申請者の組織のウェブサイトを入力します。
入力しないと申請時にエラーが出るため、私の場合はこのブログのURLを入力しました。
組織の所在国
申請者の組織の所在国です。
「日本」を選びました。
主な担当者名
作成する開発者IDの担当者名です。
自分の氏名を入力しました。
連絡先Eメールアドレス
担当者の連絡先Eメールアドレスです。
自分のメールアドレスを入力しました。
連絡先国コード
担当者の連絡先国コードです。
日本の場合は「+81」です。
連絡先電話番号
担当者の電話番号です。
自分の携帯の電話番号を入力しました。
データアクセス
貴組織に最も適したオプションを選択してください。
作成するアプリケーションのデータ参照先を選びます。
自社向けのアプリケーションなのか、自組織以外向けのアプリケーションなのかの違いです。
自組織向けであれば参照先は自組織のセラーデータのみですが、自組織以外向けであれば他組織のセラーデータも参照することになります。
私の場合は作成したアプリケーションを外部に公開することも考慮して「私の組織は、公開アプリケーションを作成し、提供しています」を選びました。
MWS開発者の場合は、貴組織の開発者IDを入力してください。
MWS開発者IDを持っている場合は入力します。
私はMWS開発者IDを持っていないので空欄のままにしました。
ロール
各種機能へのアクセス権限(ロール)を設定します。
ここでチェックを入れた機能(API)に対して、アクセスを許可します。
使いたいと思った機能にチェックを入れましょう。
(制限)とついた機能については、データの使用とセキュリティ管理に関する追加資料の提出を求められるとのことです。
面倒なので(制限)のついた項目にはチェックを入れないことにします。
私の場合は以下にチェックを入れました。
- 消費の出品
- 価格
- Amazonから発送
- 購入者とのコミュニケーション
- 購入者にフィードバックを依頼
- 販売パートナーのインサイト
- 在庫の注文と追跡
ユースケース
要求されたロールの機能を使用して構築しようとしているアプリケーションまたは機能について説明してください。
チェックを入れたロールを利用して作成するアプリケーションについて説明を記入します。
チェックを入れたロール全てについて、何に使うのか記載したほうが良いと思われます。
私の場合はロールを7つ選択しているので、7つの機能を持つ販売管理アプリケーションについて記載しました。
それぞれの機能名と、何のデータを取得してどんなことを行うのかを簡単に箇条書きしました。
以下のように、機能を7個並べて記載しています。
〇〇システムを構築します。 【□□機能】 ・△△データを取得し、××を行います。 【□□機能】 ・△△データを取得し、××を行います。 【□□機能】 ・△△データを取得し、××を行います。 【□□機能】 ・△△データを取得し、××を行います。 【□□機能】 ・△△データを取得し、××を行います。 【□□機能】 ・△△データを取得し、××を行います。 【□□機能】 ・△△データを取得し、××を行います。
貴組織のアプリケーションまたは機能が、Amazonの販売パートナーにどのようなメリットをもたらすかを説明してください。
作成したアプリケーションを使うと、どんないいことがあるのかを記載します。
突飛なことを書く必要はなく、業務の効率化について記載しておけば大丈夫だと思います。
セキュリティ管理
基本的にすべて「はい」を選ぶ必要があります。
ここの内容は重要です。
「はい」を選んだにもかかわらず他社データの流出などを引き起こした場合、法的措置を取られる可能性があります。
必ず内容を熟読し、「はい」を選んだものは遵守してください。
Amazon情報を共有するすべての外部第三者を記載して、貴組織がこの情報を共有する方法を説明してください。
Amazonから取得した情報を外部第三者にと共有する場合に記載が必要です。
Amazonの情報を取得するAmazon MWS以外のソースをすべて記載してください
ここは説明からは意味がよくわかりませんね。
MWS以外というと、Amazonサイトから直接情報を取得する場合等が該当するでしょうか。
私はAmazonマーケットプレイス開発者契約、利用規約、および データ保護ポリシー を読み、同意します
ポリシーに全て目を通してからチェックを入れます。
あとは「登録」ボタンを押せばケースが作成され、審査中となります。
審査結果までの期間
私の場合は、平日の18時頃に申請してから10分以内に開発者として登録された旨のメールが届きました。
一応人間が審査していると思いますので、審査結果が来るまでの時間はその時々で変わると思われます。
不合格になることがあるのかは不明ですが、申請内容はきちんと書いたほうが良さそうです。
まとめ
今回は「Amazon開発者登録の方法 実際の申請体験を踏まえて解説」という内容でお伝えしました。
この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。